ひたすら暑かった。
ボルゾイ達もボル汁出まくりなくらいに暑かったし、
犬四郎が暑苦神拳奥義模流汁百烈弾を披露するくらいに暑かった。
こんな日はエアコンの効いた部屋でのんびりとそうめんでもすすりながら、北欧の暗いメタルをBGMにボルゾイの頭に靴下をかぶせて遊んだり、人生ゲームをして子だくさんになったりするのが正しい過ごし方だと思っていたのだが、世話係はそんな私の生活スタイルを認めてはくれない。
「川でカヌーに乗るで」
そう。この辺は月曜日は燃えるゴミの日で金曜日はプラスチックの日だが、我が家では先月末から日曜日はカナディアンカヌーの日になってしまったのだ。
ちなみに、水曜日はラーメンを食べる日で、木曜日と土曜日は特に決まっていない。
というわけでカヌーに乗るわけなのだが、ただ私と世話係が水面を漂うだけではおもしろくないので、お約束通りにいたいけな犬達を生贄(いけにえ)にすることにした。
場所は、家の前を流れている大河?N.Y。大がかりにならないで散歩感覚で行けるところが田舎の利点だ。
まずは、アウトドアと言えば彼女をおいて他にはいないであろう、ゴールデンレトリー婆のマイラだ。

よし、カヌー犬マイラ。川はおまえのものだ!いくぞっ
前を見てくれません

さすがのアウトドア犬と言えども、まだカヌーの楽しさは分からないらしい。
まあ、仕方がない。
よし、次はぼうくんだ。
いけにえ2号、いや、地獄系ボスの貫禄を見せてやれ!
乗れるのか。乗っていいのか。
なに、体がでかくても大丈夫だ。後ろに私が乗ってるから前におまえが乗ればバランスは取れる。何の問題もない。
お客様、前にお詰め下さ〜い。

ああ、仕方がないな、セレス。
前が見えないのは気のせいだ。
船首が水面から浮いているのも気のせいだ。

こうなったら、いけにえ3号、いや、我らがシリウスがお手本を見せてあげようじゃないか。
見よ、このライフジャケットの着こなしを。
にやつくシリウス

まあ、着こなしなんか気にするな。どうせ普段は全裸なんだし。 よし、颯爽とカヌーに乗るんだ〜。
ライフジャケットは泳ぐため

というかね。

遠泳

帰還

というわけで。

by家来壱
おまけ
























