彼女は、一人遊んでいた。ありったけの笑顔でとても楽しそうに遊んでいた。
彼は普段は物静かな青年だった。だが、彼女の笑顔を見ているうちに居ても立ってもいられなくなった。
「一緒に遊びたい」
激しい遊びの衝動に突き動かされて、彼は彼女の元に歩み寄った。
しかし、そこで彼を待ちかまえていたのは、
キック。
キック。
キック。
キック。
楽しそうな笑みをたたえたまま、容赦なく打ち込まれるキックの嵐だった。
「こ、これが、楽しい遊びなのか」
彼は驚いた。
彼女とは遊びたい。だが、この遊びはどこかが違う。
彼は、なんとか彼女に話しかけようとした。
しかし、地を這うローキックが彼を寄せ付けない。
仲間内からは親善大使とさえ呼ばれているほど温厚な彼であるが、そんな彼女の不可解な態度にだんだん表情がこわばってきた。
「止めてくれ!!」
知らずうちに彼は声を張り上げていた。
思いがけない怒声に彼女は慌てて飛び退き、その声を聞きつけどこからともなく現れた別の女性が仲裁に入った。
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by 家来1
























