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したたる水音の恐怖

それは、真夜中の出来事だった。
スピーカーから静かに流れるケイトブッシュの曲が終わり、次の曲が始まるまでの部屋中が静まりかえったわずかな時間。
遠くの方からかすかに聞こえるある音に私は気付いた。

 ぽちゃ。
 ぽちゃり。
 ぽちゃ。
 ぽちゃり。

それは、水滴のしたたる音のようだった。
「雨か」
私はブラインドを上げ、窓を開けた。
近くに光源がない田舎の空にはペガサス座の広大な四角形が輝いていた。
どこかで水道の蛇口が締まりきってないのかもしれない。

 ぽちゃ。
 ぽちゃり。
 ぽちゃ。
 ぽちゃり。

音はまだ続いている。
私はステレオのスイッチを切り、水音の出所を探すことにした。
最も怪しいと思われたキッチンでは2つの蛇口から水は漏れていなかった。
では、一体どこで音がするのだ。

 ぽちゃ。
 ぽちゃり。
 ぽちゃ。
 ぽちゃり。

私は聞き耳を立てながら、慎重に音を辿っていった。
そして、
私はある部屋の前に立っていた。

 ぽちゃ。
 ぽちゃり。
 ぽちゃ。
 ぽちゃり。

間違いない、ここだ。私はドアに手をかけた。


 ぽちゃん。 

 
明らかに今までとは違う、池に何かが放り込まれたかのような大きな音がしたのと同時に、それまで続いていた水音がぴたっと途絶えた。
静寂が辺りを包んだ。
背筋を冷たい物が走った。
何かが、いる。
このまま引き返すべきか。しかし、本能より好奇心の方が強いのが私の欠点だ。中を確かめたい衝動に突き動かされ、私はドアを開けた。
 

 













IMG_1332.jpg













闇の中に何かが蠢いていた。
私は声にならない悲鳴を上げ、じりじりと後ずさりしながら照明に手を伸ばした。







































自ら湯船に入る、温泉野郎なのである。





by家来壱

ボルゾイ伝説CLASSIC
初投稿:2005年11月10日




うちのボルゾイ達は皆風呂好きなのですが、中でも一番の風呂好きがセレスで、自ら湯船に入り2〜30分は漬かる長風呂派です。上がると、浴室から一声「おーい出たぞー(ワン)」と吠えて人間を呼びます。
風呂の後は勿論ビールですが、最近はカロリーを気にしてか糖質0の発泡酒を好んで飲んでいます。
以前この写真を見た人から「あれは犬専用の風呂なんですか?」と聞かれたことがありますが、れっきとした人犬兼用です。


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posted by け
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